シェパードの限局性石灰沈着症
2014/2/28(金)
腰にできたしこりがどんどん大きくなってきたとのことで来院されました。診察時には拳大の大きさまで成長しており、切除検査をすることとなりました。病理組織検査の結果は「限局性石灰沈着症」。腫瘤組織には、石灰の沈着および肉芽腫性炎症が観察されました(写真)。この病気はシェパードに好発し、比較的若い2歳以下での発生が多いです。シェパードでこのようなしこりが多発してきたら注意が必要です。原因不明ですが、過剰な圧力などが加わった部位や過去の傷害部位に形成されることが多く、異栄養性石灰沈着症と考えられています。