神経症状の精査依頼でネコさんのMRI検査のご紹介がありました。検査の結果、複数の異常部位を認め、髄膜炎や脈絡叢炎、上衣炎を伴う猫伝染性腹膜炎が第1に疑われました。その後、ご紹介元の先生の所で治療となりました。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を抜かずに残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果としてその子の負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。今回の子はプロービングの結果、全ての歯が抜歯となりました。下顎犬歯抜歯窩の歯肉粘膜を形成・縫合することで舌が下垂しないようにしてあげることも、見た目や舌の健康上重要と考えています。