ミックスちゃんが上腕骨の悪性腫瘍の手術希望でご紹介がありました。切除後の病理組織検査の結果は悪性の「骨肉腫」でした。付属のリンパ節に上記腫瘍の転移は認められませんでした。マージンは確保されていますが、今後も再発に注意が必要です。その後、ご紹介元の先生の所での治療となりました。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を抜かずに残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果としてその子の負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。今回の子はプロービングの結果、全ての歯が抜歯となりました。下顎犬歯抜歯窩の歯肉粘膜を形成・縫合することで舌が下垂しないようにしてあげることも、見た目や舌の健康上重要と考えています。