精巣が陰嚢に到達せず、お腹の中や内股の皮膚の下に停留してしまった状態をこう呼びます。犬で多く認められる疾患ですが、ネコでもたまにあります。潜在精巣では将来的な腫瘍の発生率が高いことから早期の去勢手術が推奨されます。今回の子は腹腔内の停留精巣がかなり大きくなった状態で来院されました。無事手術で摘出し、元気に退院しました。病理組織検査の結果は「精上皮腫を疑う」でした。以下、病理診断医のコメント:腹腔内腫瘤は精巣ですが、大部分は重度に壊死しており捻転が示唆されます。一部に精上皮腫(セミノーマ)と思われる腫瘍組織が確認されますが、上述の壊死により組織形態の評価が困難です。
犬の特発性癲癇(てんかん)発作のMRI検査
犬の脾臓摘出手術(腫瘍外科)
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