イヌの脾臓摘出手術(腫瘍外科)
2024/10/24(木)
ワンちゃんがエコー検査で脾臓に大きな腫瘤が見つかりました。脾臓腫瘤は良性でも破裂するリスクがあるため飼い主様とのご相談の結果摘出手術となりました。脾臓の病理組織検査の結果は「大腫瘤部:肉腫NOS
小腫瘤部:結節性過形成(出血を伴う)」でした。以下、病理診断医のコメント:大腫瘤部では異型性を示す間葉性腫瘍細胞が増殖しており、由来の特定が困難なため由来不明肉腫(Sarcoma, not otherwise specified; NOS)と診断します。肝臓など他の臓器への転移などに注意は必要と考えられます。小腫瘤部は結節性過形成であり、出血を伴っています。同部に腫瘍性変化は認められませんでした。