イヌの口腔内悪性黒色腫の手術(腫瘍外科)
2025/7/10(木)
右下顎口腔粘膜にできた腫瘍の摘出手術希望で来院されました。摘出後の病理組織検査の結果は「悪性黒色腫」でした。この腫瘍は口腔内に発生した場合、転移も早く予後が悪いことが多いです。普段から口腔内をチェックすることが大切です。今回の子は病理組織検査の結果、口腔に生じる典型的な高悪性度の悪性黒色腫と比較すると腫瘍細胞に分化傾向を認め、核分裂指数も乏しく、組織像からは低悪性度の悪性黒色腫に相当する病態と考えられました。サージカルマージンは明瞭で病巣は取り切れていますが、念のため経過をご観察くださいとのことでした。
