犬の潰瘍性口内炎の全顎抜歯(歯科)
2017/1/20(金)
歯周病で抜歯手術を行ったが、難抜歯で手術続行不可能とのことでワンちゃんが転院されてきました。診ると通常の歯周病ではなく、潰瘍性口内炎と呼ばれる免疫疾患であることがわかりました。慢性的な炎症のため顎関節は硬く開口が困難で、さらに血液凝固異常の前歴があるとのとこでした。両側の頬の切開と、輸血をしての手術となりました。大変な手術でしたが無事元気に退院してくれました。犬の潰瘍性口内炎は歯垢や歯石の付着度の割りに、口臭と著しい疼痛が特徴です。猫の歯肉口内炎の治療と同様に口腔内を衛生的に保ち、反応が悪い場合には全顎抜歯をお勧めします。