柴犬ちゃんが長期にわたる下痢と食欲不振の症状で来院されました。臨床経過と超音波画像から消化器型リンパ腫が疑われたため、開腹生検を行いました。病理組織検査の結果は「リンパ腫(中~大細胞性、貫壁性)」でした。その後、抗がん剤による治療となりました。
ワンちゃんの右頚部のシコリに気がついて来院されました。細胞診検査の結果で甲状腺癌の可能性も考慮されるとのことでしたので、手術となりました。腫瘍が浸潤している血管ごと切除し、無事終了し元気に退院しました。病理組織検査の結果は「甲状腺癌」でした。無事元気に退院しました。よかったね。
トイプードルちゃんが急性の頻回嘔吐・食欲不振の症状で来院されました。血液検査にてCRP7オーバー、GOT966、GPT>1000、TBIL2.8、WBC12900。エコー検査にて胆嚢は大きく粘液嚢腫様、緊急で胆嚢摘出手術となりました。手術翌日から食欲もあり、TBILは2日目で0.7、7日目で0.5で無事元気に退院していきました。よかったね。
下血を主訴に来院されました。症状から、ダックスに好発する大腸炎症性ポリープが疑われましたので、下部消化管の内視鏡検査を行いました。下降結腸遠位に大型のポリープが複数認められ、組織を採取しました。病理組織検査の結果は「炎症性ポリープ」でした。その後、内科治療で良好にコントロールされています。
子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
2歳のウサギさんが陰部からの出血を繰り返し、元気食欲がないとのことで来院されました。エコー検査にて子宮に腫瘤を認め、手術にて摘出しました。病理組織検査の結果は「血管腫」でした。翌日元気に退院しました。「ウサギさんが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説があります。飼育下のウサギさんが長生きするためには早期の避妊手術が必要であると考えられます。
けいれん発作が出るワンちゃんが来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
手術の様子です。骨髄移植も併用しました。順調に回復し元気に歩けるようになりご紹介もとの先生の所へお返ししました。
市外の先生からダックスちゃん両後肢麻痺グレード4でMRI検査から手術までのご紹介がありました。MRI検査で第1-第2腰椎間椎間板ヘルニア、左側優位な圧迫と診断し即日手術となりました。→<その2>へ続く
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。