ここ1~2週間に何回も嘔吐をするというワンちゃんが来院されました。ひょっとしたらビー玉を飲んだかもしれないとのことでしたので、レントゲン検査にて確認したところ、胃の中に確認されました。無事内視鏡で取り出しました。よかったね。
子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。写真のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
生後2ヶ月、黒 女の子。トラ 女の子。とてもかわいいです。面会もできます(面会は予約制になります。安東本院まで、お問い合わせください)
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。プロービングの結果、多くの歯が抜歯となりました。
同じ頚部椎間板ヘルニアでも、この部位での手術は、頚部椎間板ヘルニアで通常行われる「ベントラルスロット手術」ではなく、脊髄に対して横からアプローチしていく「ヘミラミネクトミー手術」となります。術後、痛みもとれて元気に退院していきました。よかったね。
首の痛みで元気のないダックスちゃんが来院されました。来院時にはいつもの元気さはなく、下を向いてとぼとぼ歩くという状態でした。MRI検査では第7頚椎-第1胸椎間に椎間板ヘルニアを認め後日、手術となりました。→その2に続く
ワンちゃんが急性のショック症状で来院されました。超音波検査をしたところ、脾臓に腫瘤が存在し、腹腔内に大量出血もしている危険な状態でした。すぐに緊急手術となりました。輸血も並行して行い、危険な状態を脱し無事退院しました。病理組織検査の結果は「脾出血、髄外造血」でした。今回のように良性病変でも命に関わることがあるのが脾臓腫瘤の怖いところです。
トイプードルちゃんが乳腺に複数のシコリができたとのことで来院されました。10箇所のシコリの散らばり方、何度も手術はしたくないとの飼い主さんの意向で、両側全て摘出することとなりました。摘出後の病理組織結果は「乳腺腺腫」「複合型乳腺腺腫」摘出時点での悪性腫瘍はありませんでした。無事元気に退院しました。よかったね。
加齢に伴って、まぶたにシコリができることがあります。眼球に対して刺激になって結膜炎や痛みの症状が出る、視覚の妨げになるなどの場合には手術をおすすめします。再発のないようにイボを根っこから「楔形」や「四辺」をイメージに切り取って縫い合わせます。アイラインが確実にピッタリ合うように丁寧に縫うことが仕上がりの良し悪しを決めます。
精巣が陰嚢に到達せず、お腹の中や内股の皮膚の下に停留してしまった状態をこう呼びます。犬で多く認められる疾患ですが、(過去にもアップしてありますが)ネコでも年間数件手術します。潜在精巣では悪性腫瘍の発生率が高いことから早期の去勢手術が推奨されます。当院の超音波検査での潜在精巣発見率は100%ですので、どこにあるかわからず無駄に手術の傷が増えることはありません。ダメージの少ない手術が可能です。今回の子は右側の精巣がお腹の中にありました。小さな傷で無事手術も終了し元気に退院しました。よかったね。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。