頻繁に嘔吐する猫ちゃんが精密検査依頼で来院されました。内視鏡検査で胃内を検査し、数ヶ所胃粘膜を採取し病理組織検査に出しました。結果は正常組織とのことでした。食事内容を変えたことが影響していた可能性もあり、食事の見直しで嘔吐はその後落ち着きました。よかったね。
新しく導入した東芝のaplio300です。すごくキレイに見えます。これで当院の超音波診断装置は、日立アロカのプロサウンドα7、GEのLogiq P6、東芝のnemioの4台になりました。超音波(エコー)検査は動物にダメージを与えることなく、多くの情報を手に入れることができる優れた検査です。ちなみに院長は車よりも超音波診断装置が大好きです。
体重920gの子猫が骨折で来院されました。左右の骨盤と右の大腿骨が骨折し動けない状態でした。ピンとスクリューで固定する手術を行いました。動画は術後20日目の様子です。元気に退院しました。よかったね。
痙攣(けいれん)発作が出るとのことで、精密検査希望で来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性癲癇との診断で、お薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
チワワちゃんが発作のような症状で来院されました。MRI検査にて脳室の拡張と首の神経に水がたまる(脊髄空洞症)が確認されました。現在内科治療にて経過観察中ですが元気に過ごしています。この病気はチワワやトイプードルなどで多く、MRI検査で確定がつきます。ヒトのキアリ奇形とは異なる点もあるため、最近は「後頭骨後部形成不全症候群」と呼ばれます。
モルモットちゃんがお腹の中の腫瘍で来院されました。エコー検査で子宮に腫瘍を確認、外科手術となりました。無事退院しましたが病理組織検査の結果は「線維肉腫」でした。以下、病理診断医のコメント:子宮角の腫瘤部では線維芽細胞様の細胞が増殖しており、同細胞の異型性は中程度ですが周囲組織との境界は不明瞭で、また腹壁腫瘤においても同様の細胞の増殖を認めることから、線維肉腫およびその腹腔内播種と判断します。
ダックスちゃんが歯石の除去依頼で来院されました。診察すると上顎の歯肉の一部に腫瘤を認めたため、生検を兼ねた歯石除去を行いました。腫瘍の種類によっては根治が期待できるよう上顎骨ラインまで歯肉を切除しました。検査の結果は「棘細胞性エナメル上皮腫」でした。この腫瘍は良性に分類されますが、浸潤性が高いため局所での再発が起こり易く注意が必要です。現在1年ほど経ちますが再発もなく経過は良好です。
ダックスちゃんが腰のあたりのシコリで来院されました。炎症があるため外科切除を行い検査に出しました。検査結果は「線維性付属器過誤腫」でした。無事元気に退院しました。以下、病理診断医のコメント:皮膚腫瘤では、増生所見を示す皮膚付属器周囲に膠原線維の増生、粘液の産生、慢性炎症が認められるため、奇形の一種の過誤腫であると考えられます。
以前から時折けいれん発作が出るとのことで来院されました。今回は避妊手術と一緒に脳の検査がしたいとのご依頼でした。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
コッカースパニエルやブルドッグに多い病気ですが、最近はチワワなどにも多い病気です。涙を作る第3眼瞼腺の基部がとび出したまま、元に戻らなくなります。単純に切除をしてしまうとドライアイになってしまいますので、手術で元の場所に戻す必要があります。写真の子は両側に発症したため左右同時に手術で治しました。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。