子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
ワンちゃんが排尿困難の症状で来院されました。超音波検査では前立腺が腫大し辺縁が軽度に不整化していました。前立腺内部はやや不均一な低〜等エコー性を示しており、エコー源性を有する嚢胞部を認めました。 MRI画像では前立腺実質はT2高〜等信号、T1等信号を示しており、去勢雄であることから前立腺腫瘍(前立腺癌、移行上皮癌など)を強く疑う所見でした。画像検査と同時に尿道カテーテル生検材料によりBRAF遺伝子変異検査を行い悪性腫瘍が疑われたためお薬による治療となりました。
チワワちゃんが健康診断のエコー検査で脾臓に腫瘤が見つかり、飼い主様との相談の結果摘出を希望されたため手術となりました。摘出した摘出した脾臓の病理組織検査の結果は「濾胞辺縁帯リンパ腫」でした。濾胞辺縁帯リンパ腫はB細胞性の低グレードリンパ腫に分類されますが、肝臓や周囲リンパ節への伸展などに対して注意が必要なため、定期的に経過をエコーでみていくことになりました。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。
トイプードルちゃんが急性の虚脱症状で来院されました。エコー検査の結果胆嚢破裂を疑い緊急開腹手術となりました。破裂した胆嚢と内容物を摘出および腹腔内を洗浄、翌日から食欲も回復し無事元気に退院していきました。よかったね。
ワンちゃんが左脇の下にできた腫瘍の切除希望で来院されました。無事手術で摘出できました。病理組織検査の結果は良性の脂肪腫でした。元気に歩いて退院しました。よかったね。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
ワンちゃんが避妊手術希望で来院されました。術前のエコー検査で脾臓に腫瘤が見つかったため同時に摘出手術となりました。脾臓の病理組織検査の結果は「濾胞辺縁帯リンパ腫」でした。濾胞辺縁帯リンパ腫はB細胞性の低グレードリンパ腫に分類されますが、肝臓や周囲リンパ節への伸展などに対して注意が必要なため、定期的に経過をエコーでみていくことになりました。
鼠径部(内股)のヘルニア(脱出)です。内容物は子宮でした(解剖学的にも子宮円索の関係で子宮が出ることは結構多いです)。卵巣子宮摘出手術と同時に両側のヘルニア孔を閉鎖し、手術を終えました。無事元気に退院しました。よかったね。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。