多くはトイ犬種や小型犬の比較的若い子に多い病気です。首の1番目と2番目の骨が脱臼を起こし、首を痛がったり、歩けなくなったりします。ピンと骨セメントを使用した特殊な手術で治療します。症状は術後、劇的に良くなります。今回の子も痛みもとれて元気に退院しました。よかったね。
オス猫さんで多い尿道閉塞に対する手術です。尿道閉塞は緊急的にはカテーテルで解除しますが、繰り返す場合に恒久的な解除方法としての手術をおすすめしています。古くから行われている尿道粘膜と皮膚を直接縫合するWilson法と、包皮粘膜を利用して尿道と粘膜を縫合する方法があります。前者の術式の場合、術後の合併症である造瘻部狭窄を起こすことがまれにあるため、それを防ぐためにあみ出されたのが後者の術式です。後者の術式はさらに現在3種類の方法に分かれますが、実際にやってみますとそれぞれに長所短所があります。最近は写真の術式を採用させていただいています。今回の猫さんも無事終了し退院後も順調に排尿するようになりました。よかったね。