フェレットちゃんが元気食欲不振で来院されました。エコー検査の結果、腸閉塞を認め緊急手術となりました。摘出したものは、ウレタンのスポンジでした。その後元気に退院しました。よかったね。
チワワちゃんが左下顎の腫れを気にして来院されました。レントゲンおよびエコー検査から歯原性嚢胞を疑い手術を行いました。嚢胞内には液体及び未萌出歯を確認しました。嚢胞壁を剥離し骨を掻爬し歯肉を閉鎖しました。病理組織検査では、歯組織に隣接して一部扁平上皮に覆われた嚢胞病変が観察され、歯が含まれていたことも考慮して含歯性嚢胞と診断されました。
小型犬の子が脳発作、斜頸、ふらつきの症状で来院されました。MRI検査では右大脳背側にT2/FLAIR高信号、T1等信号を示す、最大径約3mmの孤立性結節を認めるました(黄矢印)。また、右小脳半球の背側領域に境界明瞭なT2高信号、T1等信号域を認めました(赤矢印)。MRI所見から小脳梗塞が強く疑われました。大脳の方は小脳の病変を併発していることからラクナ梗塞を第一に疑いました。
大型犬の子が脾臓腫瘍破裂の緊急手術依頼で来院されました。脾臓に腫瘤が存在し、腹腔内に出血もしている危険な状態でした。輸血も併用し手術は無事終了、元気に退院しました。病理組織検査の結果は「血管肉腫」でした。
上顎と下顎に腫瘍ができたワンちゃんが来院されました。MRI検査と病理組織検査を行いました。病理組織検査の結果はどちらも「肉腫NOS(悪性黒色腫を第1に疑う)」でした。
子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
陰部からの出血を繰り返し、元気食欲がないとのことで来院されました。エコー検査にて子宮に腫瘤を認め、手術にて摘出しました。病理組織検査の結果は「子宮内膜過形成」でした。「左右子宮角の子宮内膜は、びまん性に過形成所見が認められます。卵巣では、卵胞の形成が認められますが、検索範囲で明らかな腫瘍性病変は認められません。」とのコメントでした。翌日元気に退院されました。「ウサギさんが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説があります。飼育下のウサギさんが長生きするためには早期の避妊手術が必要であると考えられます。
右上腕骨骨折のワンちゃんです。遊離骨片の整復には吸収糸をサークラージワイヤーのように用い、ロッキングプレートであるMatrix Mandibleストレートプレート2.5mmを13穴にカット、2.4mmロッキングスクリューで遊離骨片ごと固定することで対応しました。治りも順調で元気に歩いて帰りました。よかったね。
精巣の大きさが左右異なる(右側が大きい)とのことで来院されました。腫瘍が疑われたため手術で切除しました。病理組織検査の結果は右「精上皮腫(セミノーマ)」および左「セルトリ細胞腫」でした。その後特に転移も無く元気にしています。よかったね。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。