ひも状の異物を飲み込んだワンちゃんが腸閉塞の症状で来院されました。超音波検査では小腸の遠位にひも状異物による閉塞症状が確認されました。開腹すると空腸に異物が確認されました。指で優しく逆行性に胃まで異物を押し戻し内視鏡にて摘出しました。この方法では胃を通り過ぎてしまった異物でも、異物の形状によっては消化管切開をせずに取り出せますので、術後の回復も早く動物にやさしい手術となります。今回のワンちゃんも早期に元気に退院できました。良かったね。

5~6歳以上の去勢手術をしていないオス犬に多い病気ですが、メス犬や去勢した犬に起こることもあります。お尻の筋肉が萎縮した結果、筋肉の隙間から直腸や膀胱が皮膚の下にとびでてしまいます。これにより便が出にくくなったり膀胱炎になったりします。手術をすることで機能回復および今後の致死的な状況を回避することができます。当院では去勢手術→結腸固定→前立腺固定→骨盤隔膜構成筋の縫縮→内閉鎖筋フラップ→浅臀筋フラップの順で通常腹側・臀部左右両側同時に行います。また老化以外に、筋肉が萎縮する原因があったり、腹圧がかかる原因があったりする場合も多いので、再発防止のためそれらの診断・治療も重要です。今回のワンちゃんも無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。
