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犬の歯肉腫瘤の検査(外科)

2017/7/30(日)

ワンちゃんが下顎の歯肉にできたシコリの診察で来院されました。歯肉にできる腫瘍は悪性のものも多く、腫瘍の種類によっては顎の骨ごと広範囲な切除手術が必要になることもあります。まずはどんな腫瘍なのか歯石除去を兼ねた生検を行いました。検査の結果は「線維腫性歯肉腫」でした。これは良性腫瘍なのですが、歯槽骨膜から発生するため、局所再発が問題となる腫瘍です。今回の生検時に肉眼的な部分はすべて切除しましたが、おそらくまたできてくるものなので、根治的な下顎骨部分切除手術か、局所切除手術を定期的にくり返すかをお話して、定期的な経過観察となりました。

犬の平板破折の抜歯手術(歯科)

2017/7/28(金)

歯が折れたり、割れたりすることを破折と言います。上顎の一番大きな奥歯(第4前臼歯)で起こることが多いです。過去にもアップした歯内治療を施すことで歯を残すことが可能な場合もありますが、破折してから時間が経過してバイ菌が歯根や神経に入ってしまった場合は抜歯が必要になることが多いです。写真のワンちゃんは硬いものを食べて奥歯が破折したため、相談の結果抜歯手術となりました。

短頭犬の外鼻孔狭窄の矯正手術 (外科)

2017/7/26(水)

フレンチ・ブルドッグやペキニーズなどの短頭種で、鼻の穴が狭いために鼻呼吸が上手にできない子がいます。これは代償不全症状のない、なるべく早期(1歳以下)に外鼻孔狭窄および軟口蓋過長の整復手術を行うことで改善できます。そのため当院では、短頭種の場合は子犬のうちにお話をさせていただき、希望される場合には生後6ヶ月の不妊手術の時に同時に整復手術を行っています。毎年多くの子が希望され、うけられる手術です。その後の一生の呼吸状態を楽にしてあげることのできる大変良い手術と考えます。

犬の子宮蓄膿症の手術(外科)

2017/7/24(月)

子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。

犬の眼瞼腫瘤の切除手術(外科)

2017/7/22(土)

加齢に伴って、まぶたにシコリができることがあります。眼球に対して刺激になって結膜炎や痛みの症状が出る、視覚の妨げになるなどの場合には手術をおすすめします。再発のないようにイボを根っこから「楔形」や「四辺」をイメージに切り取って縫い合わせます。アイラインが確実にピッタリ合うように丁寧に縫うことが仕上がりの良し悪しを決めます。

猫の尿路閉塞における会陰尿道瘻形成手術 (泌尿器外科)

2017/7/20(木)

オス猫さんで多い尿道閉塞に対する手術です。尿道閉塞は緊急的にはカテーテルで解除しますが、繰り返す場合に恒久的な解除方法としての手術をおすすめしています。古くから行われている尿道粘膜と皮膚を直接縫合するWilson法と、包皮粘膜を利用して尿道と粘膜を縫合する方法があります。前者の術式の場合、術後の合併症である造瘻部狭窄を起こすことがまれにあるため、それを防ぐためにあみ出されたのが後者の術式です。後者の術式はさらに現在3種類の方法に分かれますが、実際にやってみますとそれぞれに長所短所があります。今回の猫さんも無事終了し退院後も順調に排尿するようになりました。よかったね。

7/20(木)午後の診療時間変更のお知らせ

2017/7/19(水)

7/20(木)は病院スタッフの集団検診のため、午後の診療時間が15:30からとなります。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。

犬の肺動脈狭窄症のエコー検査

2017/7/18(火)

心臓の右心室から肺へ血液を送り出す肺動脈の弁が先天的に狭くなってしまっている先天性心疾患です。軽症で経過観察ですむものから、重症で手術が必要になるものもあります。聴診、レントゲン検査、エコー検査を組み合わせて診断します。写真はエコー検査の画像です。狭窄部分の血液の流れをカラーで表示し、流速を測定します。

犬の乳腺癌の摘出手術(外科)

2017/7/16(日)

ワンちゃんが乳腺にできた複数のシコリを気にされて来院されました。両側乳腺全切除手術で対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「乳腺癌(単純型)/乳腺癌(複合型)/乳腺癌のリンパ節転移」でした。無事元気に退院し、現在1年半経過しましたが再発もなく良好です。よかったね。

犬の子宮腫瘍の摘出手術(外科)

2017/7/14(金)

健康診断のエコー検査で子宮に腫瘤が見つかり、摘出手術となりました。摘出後の病理組織検査の結果は、「平滑筋腫」でした。以下、病理診断医からのコメント:腫瘍細胞の異型性は軽度で、核分裂像は稀である。腫瘍細胞の脈管浸潤は観察されない。

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