痙攣(けいれん)発作が出るとのことで、精密検査希望で来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性癲癇との診断で、お薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
チワワちゃんが発作のような症状で来院されました。MRI検査にて脳室の拡張と首の神経に水がたまる(脊髄空洞症)が確認されました。現在内科治療にて経過観察中ですが元気に過ごしています。この病気はチワワやトイプードルなどで多く、MRI検査で確定がつきます。ヒトのキアリ奇形とは異なる点もあるため、最近は「後頭骨後部形成不全症候群」と呼ばれます。
モルモットちゃんがお腹の中の腫瘍で来院されました。エコー検査で子宮に腫瘍を確認、外科手術となりました。無事退院しましたが病理組織検査の結果は「線維肉腫」でした。以下、病理診断医のコメント:子宮角の腫瘤部では線維芽細胞様の細胞が増殖しており、同細胞の異型性は中程度ですが周囲組織との境界は不明瞭で、また腹壁腫瘤においても同様の細胞の増殖を認めることから、線維肉腫およびその腹腔内播種と判断します。
ダックスちゃんが歯石の除去依頼で来院されました。診察すると上顎の歯肉の一部に腫瘤を認めたため、生検を兼ねた歯石除去を行いました。腫瘍の種類によっては根治が期待できるよう上顎骨ラインまで歯肉を切除しました。検査の結果は「棘細胞性エナメル上皮腫」でした。この腫瘍は良性に分類されますが、浸潤性が高いため局所での再発が起こり易く注意が必要です。現在1年ほど経ちますが再発もなく経過は良好です。
ダックスちゃんが腰のあたりのシコリで来院されました。炎症があるため外科切除を行い検査に出しました。検査結果は「線維性付属器過誤腫」でした。無事元気に退院しました。以下、病理診断医のコメント:皮膚腫瘤では、増生所見を示す皮膚付属器周囲に膠原線維の増生、粘液の産生、慢性炎症が認められるため、奇形の一種の過誤腫であると考えられます。
以前から時折けいれん発作が出るとのことで来院されました。今回は避妊手術と一緒に脳の検査がしたいとのご依頼でした。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
コッカースパニエルやブルドッグに多い病気ですが、最近はチワワなどにも多い病気です。涙を作る第3眼瞼腺の基部がとび出したまま、元に戻らなくなります。単純に切除をしてしまうとドライアイになってしまいますので、手術で元の場所に戻す必要があります。写真の子は両側に発症したため左右同時に手術で治しました。
加齢に伴って、まぶたにシコリができることがあります。眼球に対して刺激になって結膜炎や痛みの症状が出る、視覚の妨げになるなどの場合には手術をおすすめします。再発のないようにイボを根っこから「楔形」や「四辺」をイメージに切り取って縫い合わせます。アイラインが確実にピッタリ合うように丁寧に縫うことが仕上がりの良し悪しを決めます。
血尿・頻尿の症状で来院されました。エコー検査で膀胱尿道移行部の粘膜面に不整を認め、全身麻酔下にて細胞検査を行いました。エコーガイド下でカテーテルを病変部分に誘導し細胞を採取しました。針で刺す検査に比べ悪い細胞を撒き散らす心配のない優れた検査です。
突然の尿が出ない症状で来院されました。レントゲン・エコー検査にて、尿道と膀胱内に複数の結石を認め、緊急手術による摘出となりました。分析検査の結果は「シュウ酸カルシウム尿石」でした。無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。