猫ちゃんが左目の瞳孔散大を伴う脳神経症状の精査希望で来院されました。MRI検査では左大脳腹側に軽度の圧排効果を伴う不整形なT2/FLAIR低〜高信号、T1低〜高信号、造影T1では周辺部を主体とした不均一かつ強い造影増強効果を示す病変を認めました。左大脳の出血性梗塞もしくは出血を伴う脳腫瘍(原発性、転移性)が疑われました。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回のワンちゃんは外方への脱臼でした。外方への脱臼は内方よりも症状が強く出るため、術前は患肢を完全に挙上している状態でした。手術も成功し無事元気に走れるようになりました。よかったね。