多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。
手術の様子です。首の椎間板ヘルニアに行う手術をベントラルスロット術といいます。首には体にとって大切な神経や血管が多く存在していますので、手術は喉側から行います。その後順調に回復、手術から1週間で元気に退院しました。よかったね。
ダックスちゃんが激しい頚部痛の症状で来院されました。MRI検査で第3-4頚椎間椎間板ヘルニアと診断し手術となりました。→その2へ続く
左前腕骨折のポメラニアンちゃんです。橈尺骨骨折は動物病院では一番よくある骨折だと思います。ロッキングプレートであるPAXで対応しました。治りも順調で元気に帰りました。よかったね。
市外の先生からけいれん発作が出るとのことでMRI検査の依頼がありました。検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でご紹介もとの病院様での治療となりました。
ダックスちゃんが脇腹に出来たしこりを気にして来院されました。切除手術を行い、病理組織検査を行いました。検査の結果は「扁平上皮癌」でした。腫瘍細胞の脈管内浸潤もなくサージカルマージンも明瞭で無事退院しました。現在2年経過しましたが再発もなく良好です。良かったね。
フレンチ・ブルドッグやペキニーズなどの短頭種で、鼻の穴が狭いために鼻呼吸が上手にできない子がいます。これは代償不全症状のない、なるべく早期(1歳以下)に外鼻孔狭窄および軟口蓋過長の整復手術を行うことで改善できます。そのため当院では、短頭種の場合は子犬のうちにお話をさせていただき、希望される場合には生後6ヶ月の不妊手術の時に同時に整復手術を行っています。毎年多くの子が希望され、うけられる手術です。その後の一生の呼吸状態を楽にしてあげることのできる大変良い手術と考えます。今回の子も大きな鼻孔になり呼吸が楽になりました。良かったね。
当院では他院からのご紹介なども多くあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
コッカーちゃんが外耳炎症状で来院されました。慢性化していたため外側耳道切開術を行いました。外耳炎は病期と進行速度を考慮しての早目の外科対応が大切だと思います。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。