陰部からの出血を繰り返し、元気食欲がないとのことで来院されました。エコー検査にて左の子宮に腫瘤を認め、手術にて摘出しました。翌日元気に退院されました。「ウサギさんが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説があります。確かに子宮が温存されたまま10歳以上の年齢になったウサギさんは診た記憶がありません。(→2013.3診ました。でもホントに滅多診ないです)飼育下のウサギさんが長生きするためには早期の避妊手術が必要であると考えられます。
何か異物を飲み込んだワンちゃんのレントゲン写真です。その後、内視鏡で無事取り出しました。さて何でしょう?(答えは写真をクリックしてみてください)
胃腸炎症状が治らないとのことで精密検査希望で来院されました。エコー検査で腹水、回盲部腫瘤および腸管の層構造不明瞭化を認め緊急開腹手術を行いました。異常な部分を含めた回盲部を一括切除し、腸と腸を吻合しました。病理組織検査『何らかの異物によって腸に穿孔を起こし腫瘤状になって、あたかも腫瘍のように腸閉塞を起こしていた』との結果でした。その後すっかり元気になって退院し、今ではモリモリ食べているそうです。よかったね。
子犬の前肢の跛行で来院されました。レントゲン検査にて、前腕2本の骨のうち、1本の成長が途中で止まってしまっていることがわかりました。早期閉鎖の原因として、右手根関節の外傷、過去の成長板骨折(特にSalter-HarrisⅤ型)が考えられます。その後すぐに手術となり跛行も治りました。
先月はワンちゃんの前十字靭帯断裂の整復手術がわりと多く、8件ありました。寒くなってきたことと関係しているのかもしれませんね。
この病気は以前にもアップしたことがありますが、子犬で多い先天性の心臓血管奇形です。手術適応かどうかは特殊な超音波検査で診断します。動画は肺動脈レベルの心臓の横断像です。エコー画像:静脈留置から微小気泡を含んだ生理食塩水を注入して診断します
獣医学では犬の椎間板ヘルニアをハンセンのⅠ型とⅡ型にわけて分類し治療することが多いと思います。これは椎間板の外枠である線維輪が椎間板ヘルニアによって破けるか破けないかで分類しています。しかし、実際はその2つの分類の間のような症状・MRI画像も多くみられます。当院ではヒトの分類に則して4分類で評価、治療をすることで不必要な手術をすることなく治療成績を向上させています。
両後足麻痺(グレード3)で来院されました。MRIでは椎間板物質の逸脱は軽度ですが、左側優位に急性期の出血を疑う画像が撮影されました。この場合グレードや症状の進行度によって内科的に治療するか外科手術かを検討します。この子の場合、経験的に内科でいけるとの判断で治療した結果、3日目に歩行ができるほど回復しました。MRI画像では、圧迫の原因が椎間板物質なのか出血なのかまで判断でき、手術を回避できる子もいます。
モルモットちゃんが皮膚炎の痒みで来院されました。皮膚検査でズツキダニの寄生が見つかり治療となりました。ウサギさんでも同様のダニが見つかることがありますので注意が必要です。
スーパーボールを飲み込んだワンちゃんが来院されました。エコー検査にて胃の出口付近にボールを発見、無事内視鏡で取り出しました。よかったね。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。