子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
ひも状の異物を食べてしまったというワンちゃんが来院されました。超音波検査で小腸での閉塞を認め緊急の開腹手術となりました。目視と触診で異物を確認し、下流から上流へゆっくり逆行性に胃に押し戻し内視鏡で摘出しました。この方法だと消化管切開の必要がないため術後の回復が早いというメリットがあります。数日間入院し、無事元気に退院しました。よかったね。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回の子も元気に退院しました。良かったね。
左前腕に大きなシコリができたワンちゃんが来院されました。細胞診検査の結果悪性腫瘍が疑われたため手術で摘出しました。底部筋膜1枚をマージンとして切除しました。病理組織検査の結果は悪性の「血管周皮腫」でした。その後3年経過しましたが再発無く良好です。良かったね。
ポメラニアンちゃんが嘔吐・食欲不振の症状で来院されました。エコー検査で小腸に異物を確認、すぐ手術で摘出となりました。ビニール袋の塊でした。その後無事元気に退院しました。良かったね。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
小型犬の女の子が頻尿・尿閉の症状で来院されました。エコー検査で膀胱三角部の粘膜面に腫瘤を認め、麻酔下でエコーガイド下カテーテル生検による細胞検査を行いました。セルパック法による組織検査の結果は「移行上皮癌」でした。その後ピロキシカムによる内科治療となりました。
右前腕の橈尺骨骨折のポメラニアンちゃんのご紹介がありました。橈尺骨骨折は動物病院では一番よくある骨折だと思います。骨の太さや厚み、犬種や体重、性格(活動性)に合わせてインプラントの種類を選択します。今回の子は体重1.7kgでした。ロッキングプレートであるTAITAN1.2mmで対応しました。治りも順調で元気に帰りました。よかったね。
ダックスちゃんが外陰部付近に硬い腫瘤があるとのことで来院されました。画像、症状から平滑筋腫が疑われました。会陰切開を肛門方向へ拡大しながら切除するという方法をとりました(以前にも何度かアップしたことのある核出術という方法です)。病理組織検査の結果は「平滑筋腫」で良性でした。外陰部に発生する平滑筋腫の発育には雌性ホルモンの関与が示唆されており、今回の同時に行った避妊手術により再発抑制が期待できます。その後元気に退院しました。よかったね。
チワワちゃんの帝王切開でした。1頭が産道に詰まって亡くなっている状態で来院されました。緊急手術を行い残りの2頭は無事元気に生まれました。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。