けいれん発作が出るワンちゃんが来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
ダックスちゃんが乳腺にできたシコリを気にされて来院されました。両側乳腺領域切除手術で対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「乳腺癌(複合型)」でした。以下、病理診断医の先生からのコメント:腫瘍細胞の明らかな脈管浸潤像、リンパ節浸潤像は観察されませんが、経過にはご注意ください。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。
ワンちゃんが跛行の症状で来院されました。発熱や元気が無いといった症状から多発性関節炎を疑い、膝関節、手根関節から関節液を採取し細胞診検査を依頼しました。検査の結果は「活動性慢性関節炎」でした。その後、症状はお薬で良好にコントロールされています。よかったね。
ワンちゃんが四肢不全麻痺の症状で来院されました。MRI検査の結果、T1〜T13レベルの脊髄実質に不均一なT2高信号域(黄矢印)を認め、同領域はT1強調像において脊髄と等信号を示しましたが、造影T1強調像では不均一かつ中等度の造影増強効果を示しました。画像結果から脊髄梗塞、脊髄炎などが疑われました。その後の治療経過から脊髄梗塞が第1に疑われました。
子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。写真のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
市外の先生から発作の症状の精密検査ご依頼でご紹介がありました。MRIおよび脳脊髄液検査の結果、脳炎の疑いが強く、紹介元の病院様での治療開始となりました。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。