子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
主に肛門周囲に硬結したシコリとして発生する良性腫瘍です。尾の根元などにふくらんだ腫瘤として認められることもあります。オスに多くみられメスの10倍ほど発生頻度が高いです。そのため雄性ホルモンが関与しているとされ、去勢した犬では本症の発生はほとんどみられません。今回の子は未去勢だったため腫瘍の切除と同時に去勢手術も行いました。以下、病理診断医のコメント: 肛門周囲腺に由来する良性腫瘍と判断します。通常の肛門周囲腺腫と比較して補助細胞の増殖がやや多くみられ、観察部位によっては肛門周囲腺上皮腫に相当する部位が認められます。肛門周囲腺上皮腫はときに局所再発が問題となる低悪性度腫瘍といわれており、本症例では検索範囲に明らかな浸潤性は認められず腫瘍巣自体は取り切れていますが、念のため経過をご観察ください。
