角膜の表面に結晶状の沈着物ができてくる病気です。体質(遺伝性や全身性の脂質代謝異常)が原因とされています。また角膜炎やブドウ膜炎などの炎症性疾患から二次的に発症することもあります。フルオレセイン染色検査にて角膜の傷の有無を検査し、年齢や症状に応じて点眼薬や処方食を併用します。
以前にもアップしたことのあるネコの潜在精巣についてです。ネコでは年間数例遭遇します。今回は左側・皮下でした。手術前に超音波検査で確認し、最小の傷で手術が終了しました。
小型犬の子が急性のショック症状で来院されました。超音波検査をしたところ、脾臓に大きな腫瘤が存在し、腹腔内に大量出血もしている危険な状態でした。すぐに緊急手術となりました。輸血も並行して行い、危険な状態を脱し無事退院しました。病理組織検査の結果は「組織球性肉腫」でした。
大型犬の子が左の下顎にできた腫瘍の検査で来院されました。病理組織検査の結果は悪性黒色腫でした。口腔内に発生する黒色腫は悪性度が高く、転移なども高率に生じます。ワンちゃんネコちゃんも年をとってきたら、日ごろから口の中の定期チェックをおすすめします。
ワンちゃんが膀胱炎症状で来院されました。エコー検査で膀胱内の結石と、脾臓に腫瘍が見つかったため手術となりました。膀胱切開により結石を取り出し、脾臓は全摘出しました。脾臓の病理組織検査の結果は「濾胞辺縁帯リンパ腫」でした。濾胞辺縁帯リンパ腫はB細胞性の低グレードリンパ腫に分類されますが、肝臓や周囲リンパ節への進展などに対して注意が必要なため、定期的に経過をエコーでみていくことになりました。
トウモロコシの芯を飲み込んだワンちゃんが来院されました。エコー検査にて胃の出口付近に異物を発見、無事内視鏡で取り出しました。よかったね。
第3-4頚椎間の首の椎間板ヘルニアの手術でした。痛みで首が動かせないムチウチのような症状でした。術後翌日には痛みもとれ、正常な動きに戻っていました。よかったね。
指先に大きな腫瘍ができたとのことで来院されました。病理組織検査の結果は「アポクリン腺癌」でした。アポクリン腺由来の悪性腫瘍で、浸潤性が強 く、再発等の経過には注意が必要な腫瘍です。幸い1年経過した現在も再発は認められません。
今回の手術はワンちゃんのサイズを考慮して、以前アップした「Jackson-Henderson法」と「ヘモクリップ法」のうち、「ヘモクリップ法」で行いました。2個目のクリップを装着しスリルが消失していることを確認し手術を終了しました。術後2日目には動画の通り元気・食欲良好になりました。よかったね。この病気は症状が出てからでは手術ができなくなる病気であるため、早めの診断・手術が重要です。
生後2ヶ月のマルチーズちゃんが心臓の雑音を主訴に来院されました。超音波検査をしたところ「動脈管開存症(PDA)」と診断がつきました。以前にも何回かアップしたことのある先天性の心臓血管奇形です。今回も非常に小さいワンちゃんでしたので、体重が1.0kgになる生後3ヶ月まで待って手術をすることとなりました。↓エコー動画は下に
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。