イタリアングレーハウンドちゃんが脾臓腫瘤の手術依頼で来院されました。エコー検査では脾臓に腫瘤が存在し、腹腔内に出血も疑われる状態でした。脾臓全摘出を行い無事手術は終了、元気に退院しました。病理組織検査の結果は「血腫(大腫瘤部)
骨髄脂肪腫(複数の小腫瘤部)」で良性でした。よかったね。
3歳のウサギさんが、特に気になる症状はないのですが、避妊手術希望で来院されました。飼い主様のご希望で切除組織を病理組織検査に出しました。検査の結果は「嚢胞状子宮内膜過形成」でした。「①子宮:子宮内膜は肥厚し、固有層では子宮腺が増生しています。一部の子宮腺は嚢胞状に拡張しています。間質では間質細胞や小血管が増生し、観察部位によっては粘液産生や軽度のリンパ球浸潤を認めます。筋層および漿膜に著変は認められません。②卵巣:検索範囲に病理学的異常所見は認められません。」との病理の先生からのコメントでした。翌日元気に退院されました。「女の子のウサギさんが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説があります。飼育下のウサギさんが長生きするためには早期の避妊手術が必要であると考えられます。