加齢に伴って、まぶたにシコリができることがあります。眼球に対して刺激になって結膜炎や痛みの症状が出る、視覚の妨げになるなどの場合には手術をおすすめします。再発のないようにイボを根っこから「楔形」や「四辺」をイメージに切り取って縫い合わせます。アイラインが確実にピッタリ合うように丁寧に縫うことが仕上がりの良し悪しを決めます。今回の子もキレイに治りました。病理組織検査の結果は「マイボーム腺上皮腫」でした。以下、病理診断医からのコメント:マイボーム腺上皮腫はときに局所再発が問題となる低悪性度腫瘍といわれています。念のため経過をご観察ください。
ワンちゃんが乳腺にできた5ヶ所のシコリを気にされて来院されました。bilateral mastectomyで対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「左第3乳腺部:乳腺癌(混合型)」でそれ以外は「乳腺腺腫」でした。無事元気に退院し、その後再発もなく経過は良好です。よかったね。
柴犬ちゃんが小腸腫瘍の疑いで開腹生検のご紹介がありました。2ヶ所生検し組織検査に送りました。病理組織検査の結果は「リンパ腫(中~大細胞性)」でした。その後かかりつけの先生の所での治療となりました。
ひも状の異物を食べてしまったかもというワンちゃんが来院されました。超音波検査で小腸での閉塞を認め緊急の開腹手術となりました。目視と触診で異物を確認し、下流から上流へゆっくり逆行性に胃に押し戻し内視鏡で摘出しました。この方法だと消化管切開の必要がないため術後の回復が早いというメリットがあります。数日間入院し、無事元気に退院しました。よかったね。
手術の様子です。骨髄移植も併用しました。順調に回復し元気に歩いて退院しました。良かったね。
フレブルちゃんが両後肢麻痺グレード3で来院されました。MRI検査で第3-4腰椎間椎間板ヘルニア、右側優位な圧迫と診断し手術となりました。→<その2>へ続く
コッカースパニエルやブルドッグ、最近はチワワなどに多い病気ですが、猫にも見られることがあります。涙を作る第3眼瞼腺の基部がとび出したまま、元に戻らなくなります。単純に切除をしてしまうとドライアイになってしまいますので、手術で元の場所に戻す必要があります。今回の子も再発なくキレイに治りました。よかったね。
ワンちゃんが歯肉にできたシコリの診察で来院されました。切除手術を行いました。検査の結果は「乳頭腫」でした。以下、病理診断医のコメント:扁平上皮の増殖病変であり、増殖細胞にはやや異型がみられることから扁平上皮に由来する腫瘍と判断します。良性の乳頭腫と判断しますが増殖細胞の一部には中程度の異型性を認めますので、念のため経過に注意は必要と思われます。
落下事故で右足の脛を骨折したうさぎちゃんが来院されました。ロッキングプレートであるTAITN1.2で手術し、無事元気に歩いて退院していきました。よかったね。術前・術後・2か月後
1歳未満の小型犬に多い病気です。成長期に大腿骨頭の血流が悪くなり壊死してしまう病気で、骨が変形して関節炎を起こします。これによって痛みが生じ、悪い方の後肢を上げがちになり、症状が進むと腿の筋肉が萎縮して3本足で歩行するようになります。痛みや跛行のあるものでは手術による早期治療が回復を早めるために重要です。今回の子のレントゲンでは左側の大腿骨頭壊死症が強く疑われました。診断時既に筋萎縮が進行していたため回復に時間がかかりましたが無事元気に走れるようになりました。良かったね。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。