1歳のビーグルちゃんが、首が痛そうで元気がないとの症状で来院されました。MRI検査と脳脊髄液の検査を行い、検査結果と症状、犬種、既に他院で処方されていたお薬が効かなかったことを考慮し、ステロイド反応性髄膜炎動脈炎(steroidresponsive myelitis/arthritis : SRMA)と診断しました。治療後2日目には元気に動くようになり、現在1年半経過していますが再発もなく元気になりました。よかったね。
首の痛みと麻痺があり、MRI検査の結果、第2-3頚椎間に椎間板ヘルニアを認め手術となりました。無事元気に退院となりました。よかったね。
オス猫さんで多い尿道閉塞に対する手術です。尿道閉塞は緊急的にはカテーテルで解除しますが、繰り返す場合に恒久的な解除方法としての手術をおすすめしています。古くから行われている尿道粘膜と皮膚を直接縫合するWilson法と、包皮粘膜を利用して尿道と粘膜を縫合する方法があります。前者の術式の場合、術後の合併症である造瘻部狭窄を起こすことがまれにあるため、それを防ぐためにあみ出されたのが後者の術式です。後者の術式はさらに現在3種類の方法に分かれますが、実際にやってみますとそれぞれに長所短所があります。今回の猫さんも無事終了し退院後も順調に排尿するようになりました。よかったね。
マルチーズちゃんが乳腺にできたシコリを気にされて来院されました。乳腺領域切除手術で対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、乳腺癌(単純型)でした。以下、病理診断医からのコメント:乳腺の腺上皮由来の腫瘍です。腫瘍細胞に充実性増殖や核分裂像などの悪性所見が認められるため、乳腺癌と診断します。腫瘍細胞の脈管浸潤は認められませんが、念のため経過をご観察ください。
やまと動物病院グループ(安東本院・瀬名病院・静岡南病院・駒越病院)とも8/14(月)~17(木)が夏季休診となります。休診中対応の詳細につきましては受付・スタッフにお尋ねください。ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程お願い申し上げます。
眼の病気や腫瘍、外傷などが原因で眼球を摘出しなければいけない場合があります。原因によって摘出の方法にも少しバリエーションがあります。今回のワンちゃんは眼の病気から失明した状態で、感染も重度で痛みもあったため摘出手術となりました。手術も無事終了し元気に退院しました。よかったね。
血尿・頻尿の症状で来院されました。レントゲン・エコー検査にて、膀胱内に結石を認め、手術による摘出となりました。無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。
ワンちゃんが乳腺にできたシコリを気にされて来院されました。避妊手術と同時に部分切除手術で対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「乳腺腺腫(単純型)」でした。以下、病理診断医からのコメント: 乳腺の腺上皮由来の腫瘍が認められます。腫瘍細胞に明らかな悪性増殖所見は認められないため、乳腺腺腫と診断します。腫瘍細胞の脈管浸潤は観察されず、マージンも確保されています。
小型犬で老犬の心不全で一番多い病気です。加齢とともに、心臓の中の血液の流れを一定に保っている弁に異常が起きることにより発症します。聴診、レントゲン検査、心電図検査、エコー検査で診断します。写真はエコー検査の画像です。実際の心臓の中を動画や画像として見ることで視覚的に、飼い主さんにもわかりやすくご説明いたします。
ワンちゃんが下顎の歯肉にできたシコリの診察で来院されました。歯肉にできる腫瘍は悪性のものも多く、腫瘍の種類によっては顎の骨ごと広範囲な切除手術が必要になることもあります。まずはどんな腫瘍なのか歯石除去を兼ねた生検を行いました。検査の結果は「線維腫性歯肉腫」でした。これは良性腫瘍なのですが、歯槽骨膜から発生するため、局所再発が問題となる腫瘍です。今回の生検時に肉眼的な部分はすべて切除しましたが、おそらくまたできてくるものなので、根治的な下顎骨部分切除手術か、局所切除手術を定期的にくり返すかをお話して、定期的な経過観察となりました。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。