子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。写真のワンちゃんも無事元気に退院できました。よかったね。
食べ物ごと竹串を丸呑みしてしまったワンちゃんが来院されました。嘔吐の症状が続くとのことでしたので、念のため開腹手術の用意をしての内視鏡検査となりました。内視鏡検査では被毛のようなものが絡まった竹串が観察されたため、安全に取り出すために開腹手術に切り替えました。開腹したところ、胃は肝臓の一部と癒着しており、癒着を剥がすとその部分に竹串が穿孔した痕を認めました。どうやら1回胃を突き破り肝臓に刺さった後に、胃内に戻っていた様子です。胃切開により竹串を摘出し縫合、穿孔部分は切除縫合し、好発犬種だったため胃捻転予防も兼ねて腹壁と固定し癒着させることとしました。術後は順調に回復し無事退院しました。よかったね。