市外の先生から、ミニチュアダックスの両後肢麻痺を主訴にMRI検査のご紹介がありました。検査の結果、第12-13胸椎間および第2-3腰椎間に圧迫を認めました。ご紹介病院にお返しし、手術となりました。
ポメラニアンちゃんが外陰部から何か出てきたとの症状で来院されました。発情前期に卵胞ホルモンの影響で膣粘膜の一部が異常に腫れて外に出てくる「膣過形成」の症状でした。会陰切開で腫瘤を摘出し、再発防止のために避妊手術を行いました。無事元気に退院していきました。よかったね。
けいれん発作が出るとのことで来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。お薬を何度か変更し、発作は現在のところ、今のお薬でかなり良好にコントロールされています。
下血を主訴に来院されました。症状から、ダックスに好発する大腸炎症性ポリープが疑われましたので、下部消化管の内視鏡検査を行いました。下降結腸遠位に小型のポリープが全周性に多数認められ、組織を採取しました。病理組織検査の結果は「炎症性ポリープ」でした。以下、病理診断医のコメント:提出組織では正常な粘膜組織とともに、一部の組織ではM.ダックスに特徴的な大腸の炎症性ポリープに相当する組織所見を示しています。検索範囲において明らかな腫瘍病変は認められませんが、この様な病変は慢性経過を経て癌化する場合があるため、念のため経過にご注意ください。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。
金属製の異物を飲み込んだワンちゃんが来院されました。レントゲン検査にて胃内に異物を発見、静脈注射による催吐処置を行いましたが異物は出てこなかったため、内視鏡検査となりました。無事内視鏡で取り出しました。よかったね。
子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。写真のワンちゃんは、以前から膀胱結石があることがわかっていましたので、同時に摘出手術を行い、無事元気に退院できました。よかったね。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に退院していきました。よかったね。
ネコちゃんが乳腺に複数のシコリができた、とのことで来院されました。シコリは乳腺全体に存在しました。ネコの乳腺腫瘍は悪性がほとんどであり、進行スピードがとても速いことから、当院では発見したらすぐに両側乳腺を全て、リンパ節を含めて摘出することをお勧めしています。診察の翌日手術となり、摘出後の病理組織結果は、右第1、左第3:乳腺癌でした。術後経過は順調で、現在術後1年5ヶ月再発もなく体重も増えてとても元気です。よかったね。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回は両足グレード4、まるで両後肢が麻痺したような、下半身を引きずりながら移動する状態で来院されました。両足同時手術を行い、元気に歩けるようになって退院しました。よかったね。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。