13歳の雄のワンちゃんが便が出づらいということで来院されました。直腸検査で左の肛門嚢付近に腫瘤を認め、手術となりました。摘出後の病理組織検査の結果は「肛門嚢アポクリン腺癌」でした。肛門周囲腫瘍の中では悪性度の高いものですので今後も注意が必要です。その後治療を継続し、現在半年間は再発もなく良好です。
柴犬の子犬が腸重積の症状で来院しました。腸重積とは、腸管の中に前後の腸が入り込んでしまう状態で、放置すると腸が壊死して命にかかわります。今回はなりかけの状態でした。超音波(エコー検査)にて診断が可能です。【動画】腸管の縦切りエコー