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猫の尿路閉塞における会陰尿道瘻形成手術(泌尿器外科)

2022/3/31(木)

オス猫さんで多い尿道閉塞に対する手術です。尿道閉塞は緊急的にはカテーテルで解除しますが、繰り返す場合に恒久的な解除方法としての手術をおすすめしています。古くから行われている尿道粘膜と皮膚を直接縫合するWilson法と、包皮粘膜を利用して尿道と粘膜を縫合する方法があります。前者の術式の場合、術後の合併症である造瘻部狭窄を起こすことがまれにあるため、それを防ぐためにあみ出されたのが後者の術式です。後者の術式はさらに現在3種類の方法に分かれますが、実際にやってみますとそれぞれに長所短所があります。今回はWilson法を実施しました。今回の猫さんも無事終了し退院後も順調に排尿するようになりました。よかったね。

犬の頚部椎間板ヘルニアのMRI検査→手術(ヘミラミネクトミー)その2

2022/3/29(火)

前回のMRI検査からの手術です。通常、頸部の椎間板ヘルニアは喉側から行なうベントラルスロット手術が適応になることがほとんどですが、この第7頸椎-第1胸椎は解剖学的な構造上、例外的に体側側からのヘミラミネクトミー手術が適応となります。手術も無事成功し術直後から痛みもなくなり元気に退院していきました。良かったね。

犬の頚部椎間板ヘルニアのMRI検査→手術(ヘミラミネクトミー)その1

2022/3/27(日)

重度の頸部痛症状でダックスちゃんが来院されました。MRI検査の結果、第7頚-第1胸椎間の椎間板ヘルニアと診断、手術となりました。→その2へ続く

犬の会陰ヘルニアの整復手術(外科)

2022/3/25(金)

5~6歳以上の去勢手術をしていないオス犬に多い病気ですが、メス犬や去勢した犬に起こることもあります。お尻の筋肉が萎縮した結果、筋肉の隙間から直腸や膀胱が皮膚の下にとびでてしまいます。これにより便が出にくくなったり膀胱炎になったりします。手術をすることで機能回復および今後の致死的な状況を回避することができます。当院では去勢手術→結腸固定→前立腺固定→骨盤隔膜構成筋の縫縮→内閉鎖筋フラップ→浅臀筋フラップの順で通常腹側・臀部左右両側同時に行います。また老化以外に、筋肉が萎縮する原因があったり、腹圧がかかる原因があったりする場合も多いので、再発防止のためそれらの診断・治療も重要です。今回のワンちゃんも無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。

イヌの前十字靭帯断裂の整復手術(整形外科)

2022/3/23(水)

当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)

イヌの帝王切開手術(産科)

2022/3/21(月)

トイプードルちゃんの帝王切開でした。全員無事元気に生まれました。良かったね。

犬の肥満細胞腫の手術(腫瘍外科)

2022/3/19(土)

腿の付近に腫瘍のできたワンちゃんが来院されました。細胞診検査の結果、悪性の「肥満細胞腫」と診断され、手術となりました。肥満細胞腫などの皮膚悪性腫瘍の手術では腫瘍を残さず取り切るために、周囲と深さを大きく取ります。深さは筋膜1枚取ることでバリアとします。病理組織検査の結果は「肥満細胞腫(グレードⅡ/低グレード)」腫瘍細胞の脈管浸潤は観察されずサージカルマージンは明瞭でした。

犬の膝蓋骨脱臼(パテラ)の手術(整形外科)

2022/3/17(木)

小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回のワンちゃんも元気に走れるようになりました。よかったね。

骨折治療の院内セミナー(獣医師セミナー)

2022/3/15(火)

メーカーさんのご協力で骨折治療の院内セミナーを行ないました。

犬の脾臓摘出手術(腫瘍外科)

2022/3/13(日)

ワンちゃんが乳腺腫瘍の手術希望で来院されました。術前のエコー検査で脾臓に大きな腫瘤が見つかったため同時に摘出手術となりました。脾臓の病理組織検査の結果は「脾血腫」で良性した。同時に摘出した両側乳腺も「複合型乳腺腺腫」で良性でした。無事元気に退院しました。良かったね。(病理組織写真は乳腺)

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