子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。写真のワンちゃんは、以前から膀胱結石があることがわかっていましたので、同時に摘出手術を行い、無事元気に退院できました。よかったね。
当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に退院していきました。よかったね。
ネコちゃんが乳腺に複数のシコリができた、とのことで来院されました。シコリは乳腺全体に存在しました。ネコの乳腺腫瘍は悪性がほとんどであり、進行スピードがとても速いことから、当院では発見したらすぐに両側乳腺を全て、リンパ節を含めて摘出することをお勧めしています。診察の翌日手術となり、摘出後の病理組織結果は、右第1、左第3:乳腺癌でした。術後経過は順調で、現在術後1年5ヶ月再発もなく体重も増えてとても元気です。よかったね。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回は両足グレード4、まるで両後肢が麻痺したような、下半身を引きずりながら移動する状態で来院されました。両足同時手術を行い、元気に歩けるようになって退院しました。よかったね。
けいれん発作が出るとのことでMRI検査希望でご紹介がありました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でご紹介いただいた病院様へお返しさせていただきました。
耳を気にする素振りがおさまらないワンちゃんが来院されました。耳鏡で検査したところ、耳の奥に何か異物が認められました。鉗子で取り出したところ大きな植物の芒(ノギ)でした。芒はイネ科の植物の先端の部分で、お散歩中草むらに入った時に誤って耳の穴から入ってしまったようです。お薬で洗浄し、何事もなかったかのように元気に帰って行きました。よかったね。
金属製のフタのようなものを飲み込んだワンちゃんが来院されました。レントゲン検査にて胃内に異物を発見、無事内視鏡で取り出しました。よかったね。
チワワちゃんが肘の開放骨折で来院されました。サイズの小さいワンちゃんでしたので、ピンニング1本で整復しました。無事治って元気に歩けるようになりました。よかったね。
5/3-5はグループ4病院とも休診となります。休診中は安東本院にて祝日診療(急患受付)をしています。事前に電話予約のうえ、ご来院下さい。ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程お願い申し上げます。
跛行が持続するポメラニアンちゃんが来院されました。レントゲン検査で膝に骨増生が認められることと、跛行が持続していることを考慮し、生検を兼ねて膝関節の安定化手術を行いました。術後は歩行も順調に回復し元気に退院しました。病理検査の結果は「慢性滑膜炎」でした。以下、病理診断医のコメント:滑膜部が絨毛状に伸びており、表面には滑膜細胞が多層性に観察される。滑膜下にはリンパ球を含む、形質細胞の浸潤がみられる。腫瘍性増殖は認めない。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。