歯周病で抜歯手術を行ったが、難抜歯で手術続行不可能とのことでワンちゃんが転院されてきました。診ると通常の歯周病ではなく、潰瘍性口内炎と呼ばれる免疫疾患であることがわかりました。慢性的な炎症のため顎関節は硬く開口が困難で、さらに血液凝固異常の前歴があるとのとこでした。両側の頬の切開と、輸血をしての手術となりました。大変な手術でしたが無事元気に退院してくれました。犬の潰瘍性口内炎は歯垢や歯石の付着度の割りに、口臭と著しい疼痛が特徴です。猫の歯肉口内炎の治療と同様に口腔内を衛生的に保ち、反応が悪い場合には全顎抜歯をお勧めします。
乳腺腫瘍の摘出手術で術前検査を行ったところ、フィラリア検査で陽性が確認されました。幸い心臓の変形は軽度だったため、無事手術を行い、その後フィラリアの治療を始めました。フィラリア症は蚊に刺されることで感染する疾患です。犬の心臓や肺動脈に寄生し、咳が出る、息切れ、疲れやすいなどの症状が出ます。重度の寄生の場合、死亡することもある怖い病気です。予防薬がありますので来院時にご相談ください。
服のボタンを飲み込んでしまったワンちゃんが来院されました。エコー検査で確認し、内視鏡で無事摘出できました。よかったね。
小型犬で老犬の心不全で一番多い病気です。加齢とともに、心臓の中の血液の流れを一定に保っている弁に異常が起きることにより発症します。聴診、レントゲン検査、エコー検査で診断します。写真はエコー検査の画像です。血液の流れをカラーで表示し、心電図の時間軸とあわせることで、飼い主さんにもわかりやすくご説明いたします。
けいれん発作が出るとのことで来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
同じようなことが続きます。ひもを飲み込んでしまったトイプードルちゃんが来院されました。これも胃から腸へ流れてしまうと腸閉塞の危険性が極めて高いため、麻酔処置後、内視鏡にて摘出となりました。今回もスムーズに回収でき、無事元気に退院しました。よかったね。
靴下を飲み込んでしまったレトリバーちゃんが来院されました。長めの靴下(ストッキング?)とのことでしたので、大型犬では腸閉塞になるリスクがあります。麻酔処置後、内視鏡で無事摘出できました。よかったね。
マルチーズちゃんが乳腺に複数シコリができた、とのことで来院されました。9箇所のシコリの散らばり方、何度も手術はしたくないとの飼い主さんの意向で、両側全て摘出することとなりました。摘出後の病理組織結果は、摘出時点での悪性腫瘍はありませんでした。手術してよかったですね。無事元気に退院しました。よかったね。
モルモットちゃんが元気食欲の低下で来院されました。エコー検査でお腹の中に巨大な腫瘤を確認、摘出手術となりました。病理組織検査の結果は「肉腫NOS」でした。以下、病理診断医のコメント:観察される間葉性腫瘍細胞の細胞形態および増殖様式は多様性を示し、分化傾向が乏しいため、肉腫NOS(Not otherwise specified)と診断します。鑑別として、悪性末梢神経鞘腫瘍が第1に挙げられます。
安東本院・瀬名病院・静岡南病院・駒越病院の4病院、12/31~1/4が休診となります(30日の診察は午前中のみになります)。休診中対応の詳細につきましては来院時にスタッフにお尋ねください。ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程お願い申し上げます。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。