多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。
これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。
歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。
また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。
将来を見据えての治療が大切です。
ダックスの両後足麻痺グレード3でした。一番典型的で多いタイプの椎間板ヘルニアだと思います。部位と形状がしっかり確認でき、手術となりました。その後無事歩けるようになりました。よかったね。
口角のところに釣り針がささったワンちゃんが来院されました。エサのついた針を間違って食べようとしてささったとのことでした。かえしが深く刺さっていましたので、麻酔をかけて除去しました。釣り人も、飼い主さんも注意が必要です。
昨年の夏に飼っていたカブトムシの卵から、たくさんの幼虫が育ちました。
左目の下が腫れているとの主訴で来院されました。
症状から鼻腔腫瘍を疑い、精密検査のためMRI・細胞診検査を行いました。
細胞診検査の結果では「癌性増殖を伴う腫瘍」ということでした。
MRI検査
病理組織検査結果
ネコさんが繰り返す膀胱炎症状で来院されました。
超音波検査で尿内に沈渣物を認め、尿検査の結果「シュウ酸カルシウム結石」を認め、治療となりました。
現在は食事管理で症状が落ち着いています。
よかったね。
顕微鏡写真
ネコさんが口が痛そうで食欲が落ちているとのことで来院されました。
奥歯に重度の歯周病を認め手術となりました。このような歯はきちんと抜歯・洗浄をして、頬側の歯肉を十分剥離して縫合し穴をふさぐことが必要です。
手術写真
首の椎間板ヘルニアに行う手術をベントラルスロット術といいます。
神経を圧迫している椎間板物質を、のど側からアプローチして取り除く手術です。
痛みで頭が上がらないという症状でしたが、無事元気になりました。
造影MRI画像
シュナウザーの子が四肢の不全麻痺で来院されました。
かろうじて歩ける、といった具合でグレード2と判断、MRI検査を行いました。
検査結果から、頚部、胸部、腰部に多発性の椎間板ヘルニアを認め、一部の病変はハンセン1型と判断されました。
画像のタイプ、発症経過から、今回は外科手術ではなく内科治療のほうがよいと判断し、治療を行いました。
1週間の入院でかなり歩けるようになり、2ヶ月で元通りの歩行となり治療終了となりました。
腰部MRI
頚部MRI
胸部MRI
小型犬にはとても多い病気です。
膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。
当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。
手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。
症例にあわせて複数ある手術方法を組み合わせるのが大切です。
今回の手術写真
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。