子宮の中にバイ菌が感染し、膿がたまってしまう病気です。食欲・元気がない、膣から膿が出る、お水を飲む量が増加するなどで気がつかれることが多いようです。超音波検査で迅速に診断できます。治療には子宮と卵巣を摘出する手術が必要です。治療が遅れると、腎不全や敗血症、腹膜炎を起こす怖い病気ですので注意が必要です。今回の子は左の卵巣も腫瘍化しており危ない状態でした。腫瘍は顆粒膜細胞腫でした。元気に退院しました、よかったね。
硬いものをかじって折れたり、削れてしまったりして、神経(歯髄)の露出してしまった歯は、昔の獣医療では抜歯するしかありませんでした。しかし現在ではヒトの歯科と同様に保存修復が可能となってきています。当院では9年前からこの治療を行っています。歯が残せる、ということで大変喜ばれています。写真のワンちゃんは硬いものを食べて奥歯が破折したため、歯石除去と同時に手術をご希望されました。
前回のMRIからの手術です。3日目から自立歩行が可能となりました。よかったね。<手術動画>↓
ダックスの両後足麻痺グレード4でした。MRI検査にて第2-3腰椎間、左側圧迫と診断し、手術となりました。
血尿・頻尿の症状で来院されました。レントゲン・エコー検査にて、膀胱内に結石を認め、手術による摘出となりました。分析検査の結果は「シュウ酸カルシウム尿石」でした。無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。
動物病院様からのご紹介で、発作症状の精密検査で来院されました。MRI検査にて『脊髄空洞症』が確認されました。検査結果とともにご紹介病院様へお返しして、そちらで治療の継続となりました。
角膜の表面に結晶状の沈着物ができてくる病気です。体質(遺伝性や全身性の脂質代謝異常)が原因とされています。また角膜炎やブドウ膜炎などの炎症性疾患から二次的に発症することもあります。フルオレセイン染色検査にて角膜の傷の有無を検査し、年齢や症状に応じて点眼薬や処方食を併用します。
以前にもアップしたことのあるネコの潜在精巣についてです。ネコでは年間数例遭遇します。今回は左側・皮下でした。手術前に超音波検査で確認し、最小の傷で手術が終了しました。
小型犬の子が急性のショック症状で来院されました。超音波検査をしたところ、脾臓に大きな腫瘤が存在し、腹腔内に大量出血もしている危険な状態でした。すぐに緊急手術となりました。輸血も並行して行い、危険な状態を脱し無事退院しました。病理組織検査の結果は「組織球性肉腫」でした。
大型犬の子が左の下顎にできた腫瘍の検査で来院されました。病理組織検査の結果は悪性黒色腫でした。口腔内に発生する黒色腫は悪性度が高く、転移なども高率に生じます。ワンちゃんネコちゃんも年をとってきたら、日ごろから口の中の定期チェックをおすすめします。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。