一般的に歯周病などで下顎の犬歯を抜歯する場合、舌が変位・下垂して出っぱなしになることが多いです。これは獣医学的にも、仕方のないこととされていますが、少しの工夫でこれは避けることができます。抜歯した付近の口腔粘膜を切開・整形・縫合することで、元通りの外観を保つことができます。写真の子は重度の歯周病で全ての歯を抜歯しましたが、舌は出ないですみました。よかったね。
安東本院・瀬名病院・静岡南病院・駒越病院とも8/13~8/16が夏季休診となります。休診中対応の詳細につきましては受付・スタッフにお尋ねください。ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程お願い申し上げます。
タイハクオウムが食欲・元気が無いとのことで来院しました。かなり弱っていましたので、入院しての強制給餌での治療となりました。その後元気に退院しましたが、おとなしくとても懐っこい子でしたので、スタッフはさみしくなりましたとさ。
生後半年のワンちゃんが、落下事故による大腿骨の骨折で来院されました。Salter-Harris型骨折であったため、髄内ピンとクロスピンの併用法で手術を行いました。成長期のワンちゃんでは成犬とは異なり、骨端板がからむ特殊な骨折がありますので、手術にも注意が必要です。
舌の下側にしこりができて食べづらそうとのことで来院されました。唾液腺の問題のようにも見えますが、通常の構造とは異なるため切除しての病理組織検査を行いました。検査の結果は「肥満細胞腫」でした。口腔内の肥満細胞腫に対してはグレード分類はなされませんが、外科的マージンがとりにくい場所であることから、その後分子標的薬での治療を行っています。現在術後半年近くになりますが、再発もなく良好です。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は麻酔下でのグレード評価によって、縫工筋・内側広筋リリース、滑車溝造溝(トンネルリセッション)、関節包の調節・縫縮、(+脛骨稜転移orラテラルスーチャー)他、複数の手技を組み合わせて行います。再発防止には脱臼のメカニズムを考慮した手術が大切です。
ミニチュア・ダックスちゃんがグレード3の麻痺で来院されました。MRI検査にて第13胸椎-第1腰椎間右側の椎間板ヘルニアを認め手術となりました。左側の第1-2腰椎間にも小さな圧迫があったため、減圧目的で2椎間を開窓しました。その後、無事歩けるようになりました。よかったね。
13歳の雄のワンちゃんが便が出づらいということで来院されました。直腸検査で左の肛門嚢付近に腫瘤を認め、手術となりました。摘出後の病理組織検査の結果は「肛門嚢アポクリン腺癌」でした。肛門周囲腫瘍の中では悪性度の高いものですので今後も注意が必要です。その後治療を継続し、現在半年間は再発もなく良好です。
7/16(木)は病院スタッフの集団検診のため、午後の診療時間が15:30からとなります。ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いいたします。
ミニチュア・ダックスちゃんがグレード5の麻痺で来院。MRI検査にて第11-12胸椎間の椎間板ヘルニアを認め手術となりました。第12-13胸椎間も圧迫があったため2椎間を開窓し自家骨髄細胞移植も併用しました。回復が非常に早く、術後3日目から歩行が認められ、無事退院しました。よかったね。
ご不明な点がございましたら診察時間内にお電話にてご相談ください。
当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。