胃腸炎症状が治らないとのことで精密検査希望で来院されました。エコー検査で腹水、回盲部腫瘤および腸管の層構造不明瞭化を認め緊急開腹手術を行いました。異常な部分を含めた回盲部を一括切除し、腸と腸を吻合しました。病理組織検査『何らかの異物によって腸に穿孔を起こし腫瘤状になって、あたかも腫瘍のように腸閉塞を起こしていた』との結果でした。その後すっかり元気になって退院し、今ではモリモリ食べているそうです。よかったね。
この病気は以前にもアップしたことがありますが、子犬で多い先天性の心臓血管奇形です。手術適応かどうかは特殊な超音波検査で診断します。動画は肺動脈レベルの心臓の横断像です。エコー画像:静脈留置から微小気泡を含んだ生理食塩水を注入して診断します