体重5.6kgのシュナウザーちゃんが左手の第3-5の中手骨骨折で来院されました。0.8mmK-wireによるDowel pinning法(ウルヴァリン:ただし、材質はステンレス鋼であり、アダマンチウムではありません)で対応しました。その後無事癒合し元気に走れるようになりました。よかったね。
コッカースパニエルやブルドッグ、最近はチワワなどに多い病気ですが、今回の子のように猫にも見られることがあります。涙を作る第3眼瞼腺の基部がとび出したまま、元に戻らなくなります。単純に切除をしてしまうとドライアイになってしまいますので、手術で元の場所に戻す必要があります。今回の子も再発なくキレイに治りました。よかったね。
尿が出にくい、血尿、頻尿の症状で来院されました。レントゲン・超音波検査にて、膀胱・尿道内に結石を認め、手術による摘出となりました。無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。
精巣が陰嚢に到達せず、お腹の中や内股の皮膚の下に停留してしまった状態をこう呼びます。犬で多く認められる疾患ですが、過去にもアップしてありますが、ネコでも年間数件手術します。潜在精巣では腫瘍の発生率が高いことから早期の去勢手術が推奨されます。当院の超音波検査での潜在精巣の発見率は100%ですので、どこにあるかわからず無駄に手術の傷が増えることはありません。ダメージの少ない手術が可能です。今回の子は右側の精巣がお腹の中にありました。小さな傷で無事手術も終了し元気に退院しました。よかったね。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回のワンちゃんも元気に走れるようになりました。よかったね。
猫ちゃんが頸部のシコリを気にして来院されました。手術で摘出し、無事元気に退院しました。病理組織検査の結果は悪性の「唾液腺癌」でした。腫瘍細胞の明らかな脈管浸潤像は観察されず、3年経過した現在も再発なく良好です。
事故で左足の脛を骨折したワンちゃんが来院されました。ロッキングプレートであるMATRIX2.5と2.4mmロッキングスクリューで手術し、無事元気に歩けるようになりました。よかったね。
多くのワンちゃん、ネコちゃんは高齢になると歯周病に罹患しています。これらの治療にはきちんとした手順で歯周治療を行うことが大切です。歯石をスケーラーで落とすだけでなく、見えないところの治療であるルートプレーニング、キュレッタージ、ポリッシングといった工程が大切になります。また、抜歯が必要な歯を残すと比較的すぐに再治療が必要になることが多く、結果として負担を増やすこととなります。将来を見据えての治療が大切です。今回の子はプロービングの結果、抜歯が必要となりました。
頸部のしこりを気にして来院されました。外科手術にて摘出しました。病理組織検査の結果は「漏斗部角化棘細胞腫(皮内角化上皮腫)」でした。腫瘍細胞の明らかな脈管浸潤像は観察されませんでしたが、本腫瘍は多発傾向を示す場合があるため、他部位からの発生には注意が必要です。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。