やまと動物病院 > お知らせ

犬の肝臓腫瘤の切除手術(腫瘍外科)

2024/9/28(土)

腹腔内出血の症状で来院されました。緊急手術で癒着している大網ごと腫瘤部位を切除しました。病理組織検査の結果は「血腫」でした。無事に退院しました。以下、病理診断医のコメント:陳旧化した出血病変が確認されます。本病変の背景に血管肉腫などの腫瘍病変がある可能性が考えられますが、今回検索した領域(腫瘤部から合計4箇所検索しました)に明らかな腫瘍病変は確認されませんでした。

犬の会陰ヘルニアの整復手術(外科)

2024/9/26(木)

5~6歳以上の去勢手術をしていないオス犬に多い病気ですが、メス犬や去勢した犬に起こることもあります。お尻の筋肉が萎縮した結果、筋肉の隙間から直腸や膀胱が皮膚の下にとびでてしまいます。これにより便が出にくくなったり膀胱炎になったりします。手術をすることで機能回復および今後の致死的な状況を回避することができます。当院では去勢手術→結腸固定→前立腺固定→骨盤隔膜構成筋の縫縮→内閉鎖筋フラップ→浅臀筋フラップの順で通常腹側・臀部左右両側同時に行います。また老化以外に、筋肉が萎縮する原因があったり、腹圧がかかる原因があったりする場合も多いので、再発防止のためそれらの診断・治療も重要です。今回のワンちゃんも無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。

イヌの前十字靭帯断裂の整復手術(整形外科)

2024/9/24(火)

当院ではありがたいことに他院様からの多数のご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)

イヌの扁平上皮癌の断脚手術(腫瘍外科)

2024/9/22(日)

ラブラドールちゃんが半年前からの左前肢の腫れが自壊してきたとの主訴で来院されました。左前肢の断脚手術を行いました。元気に歩いて退院しました。病理組織検査の結果は悪性の「扁平上皮癌」でした。腋窩リンパ節は重度に腫大していましたが、検索範囲に上記腫瘍の転移は認められませんでした。マージンは確保されていますが、今後も再発に注意が必要です。

犬の橈尺骨骨折の整復手術(整形外科)

2024/9/20(金)

左前腕の橈尺骨骨折のポメラニアンちゃんのご紹介がありました。橈尺骨骨折は動物病院では一番よくある骨折だと思います。骨の太さや厚み、犬種や体重、性格(活動性)に合わせてインプラントの種類を選択します。今回はロッキングプレートであるTAITAN1.2mmで対応しました。治りも順調で元気に帰りました。よかったね。

歯内治療・保存修復(歯科)

2024/9/18(水)

硬いものをかじって折れたり、削れてしまったりして、神経(歯髄)の露出してしまった歯は、昔の獣医療では抜歯するしかありませんでした。しかし現在ではヒトの歯科と同様に保存修復が可能となってきています。当院では20年近くこの治療を行っています。歯が残せる、ということで大変喜ばれています。今回のワンちゃんもキレイに治りました。よかったね。

イヌの膀胱結石の手術(泌尿器外科)

2024/9/16(月)

血尿・頻尿の症状で来院されました。レントゲン・エコー検査にて、膀胱内に結石を認め、手術による摘出となりました。無事手術も終わり元気に退院しました。よかったね。

イヌの両側腹腔内潜在精巣(停留精巣)の摘出手術 (外科)

2024/9/14(土)

精巣が陰嚢に到達せず、お腹の中や内股の皮膚の下に停留してしまった状態をこう呼びます。犬で多く認められる疾患ですが、過去にもアップしてありますが、ネコでも年間数件手術します。潜在精巣では腫瘍の発生率が高いことから早期の去勢手術が推奨されます。超音波検査での潜在精巣の発見率は100%ですので、どこにあるかわからず無駄に手術の傷が増えることはありません。ダメージの少ない手術が可能です。今回の子は両側の精巣がお腹の中にありました。1ヶ所の小さな傷で無事手術も終了し元気に退院しました。よかったね。

ウサギの子宮内膜出血の手術(エキゾチック)

2024/9/12(木)

3歳のウサギさんが、1ヵ月前からの血尿という主訴で来院されました。エコー検査で子宮に異常を認め卵巣子宮全摘出手術を行いました。検査の結果は「内膜出血」でした。「子宮内膜には出血がみられます。活動的な炎症や明らかな腫瘍性変化は認められません。卵巣に著変は認められません。」との病理の先生からのコメントでした。翌日元気に退院されました。「女の子のウサギさんが10歳まで長生きしたらほぼ100%近く子宮の病気になる」という説があります。飼育下のウサギさんが長生きするためには早期の避妊手術が必要であると考えられます。

犬の前十字靭帯断裂の再建手術(整形外科)

2024/9/10(火)

当院では他院からのご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の再建手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)

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