1歳未満の小型犬に多い病気です。成長期に大腿骨頭の血流が悪くなり壊死してしまう病気で、骨が変形して関節炎を起こします。これによって痛みが生じ、悪い方の後肢を上げがちになり、症状が進むと腿の筋肉が萎縮して3本足で歩行するようになります。痛みや跛行のあるものでは手術による早期治療が回復を早めるために重要です。当院では他院からのご紹介などもあり、この手術はとても多く、特にトイプードルが多いです。今回の子も無事元気に走れるようになりました。良かったね。
ワンちゃんが乳腺にできた複数のシコリを気にされて来院されました。bilateral mastectomyで対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「R2-3間腫瘤:乳腺腺腫(複合型)、R3部腫瘤:混合腫瘍内腺癌、R3-4間腫瘤:乳腺癌(単純型)、右鼠径リンパ節:反応性リンパ節、L1-2間腫瘤:乳腺腺腫(単純型)・乳腺腺腫(複合型)、L3-4間腫瘤:乳腺癌(複合型)、L5後方腫瘤:乳腺腺腫(単純型)、左鼠径リンパ節:乳腺癌のリンパ節転移、拡大切除されたリンパ節(左右):反応性リンパ節①右第2乳腺腫瘤:複合型乳腺腺腫 ②左第4乳腺腫瘤:複合型乳腺癌」でした。無事元気に退院し、その後再発もなく経過は良好です。よかったね。