ネコさんが腸閉塞の症状で来院されました。エコー画像から消化管腫瘍が疑われたため手術となりました。腫瘍部分の腸管を切除し断端同士を吻合しました。病理組織検査の結果は「リンパ腫(大細胞性・貫壁性)」でした。元気に退院し、その後抗ガン剤での治療となりました。
肛門の横に出血するシコリがあるとのことで来院されました。肛門周囲腺由来腫瘍が疑われたため手術で摘出となりました。摘出後の病理組織検査の結果は「肛門周囲腺上皮腫」でした。以下、病理診断医のコメント:重度の出血を伴いながら肛門周囲腺の芽細胞が増殖しており、肛門周囲腺上皮腫と診断します。同腫瘍はときに局所再発が問題となる低悪性度の腫瘍といわれています。念のため経過にご注意ください。
慢性鼻炎の症状で来院されました。MRI検査と同時に鼻腔内のストロー生検を行いました。病理組織検査の結果は「慢性化膿性鼻炎」でした。その後お薬での治療となりました。
けいれん発作が出るワンちゃんが来院されました。MRI検査では脳に構造上の異常を認めず、特発性てんかんとの診断でお薬での治療となりました。発作は現在のところ、お薬で良好にコントロールされています。
指の間の炎症を繰り返すワンちゃんが精査希望で来院されました。深在性膿皮症を疑い切除生検を行いました。切除後の病理組織検査の結果は「化膿性肉芽腫性皮膚皮下織炎」でした。その後お薬での治療となりました。
鼻梁部が腫れてきたワンちゃんが精査希望で来院されました。MRI検査および細胞診検査を行いました。検査の結果は「毛包関連疾患に続発した炎症性疾患を疑う」でした。その後お薬での治療となりました。
子宮内膜炎の症状でワンちゃんの卵巣子宮摘出手術を行いました。以前から血液検査で肝臓数値の異常が認められていたため、同時に肝生検も行いました。病理組織検査の結果は「細胞変性(重度)」でした。病理コメント:グリソン鞘において、胆管が重度に拡張する。肝細胞は全体に重度に腫大し、細胞質が粗造。特にグリソン鞘周囲の領域において肝細胞の腫大が顕著に認められる。炎症所見は乏しい。→その後お薬での治療となりました。
血尿・頻尿の症状で来院されました。レントゲン・エコー検査にて、膀胱内に結石を認め、手術による摘出となりました。無事手術も終わり元気に退院しました。その後は処方食にて再発もなく順調です。よかったね。
右目の瞼にできたデキモノを気にされて来院されました。切除手術を行い元気に退院しました。病理組織検査の結果は良性の「黒色細胞腫」でした。病理コメント:メラニン産生細胞に由来する腫瘍です。腫瘍細胞はやや高い細胞異型性を示しますが、高倍率10視野における核分裂数が3個を越えていないため良性と判断しました。切除マージンは確保されていますが、念のため今後の経過にはご注意ください。
小型犬にはとても多い病気です。膝のお皿が脱臼して足を痛がったり、つけなくなったりします。当院では症状(跛行、脚変形、疼痛)が持続する場合に手術をおすすめしています。手術方法は症状の程度や重症度(グレード)を総合的に判断して、内側解放、滑車溝造溝(トンネルリセッション他)、脛骨稜転移、関節包の調節・縫縮、ラテラルスーチャー他、複数の手技を組み合わせて行います。症例にあわせて複数ある手術方法を適切に組み合わせるのが大切です。今回のワンちゃんも元気に走れるようになりました。よかったね。
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。