当院ではありがたいことに他院様からの多数のご紹介などもあり、前十字靭帯断裂の整復手術はとても多いです。体重・犬種にあわせて手術方法を選択しますが、実際に関節内部の壊れた半月板・靭帯の様子、骨の形状や膝蓋骨のバランスなどを観察しながら細かに術式を変化させていくと、術後の回復がとても良くなります。また、関節内部・周囲の構造を極力痛めない手術が良い結果につながりますので、手術時間を短くすることも大切です。今回の子も元気に歩いて退院していきました。よかったね。(ヒトの医学では、ハムストリング腱や骨付き膝蓋腱を用いて再建する自家腱移植が主流となっています)
手術の様子です。骨髄移植も併用しました。順調に回復し元気に歩いて退院しました。良かったね。
ダックスちゃん両後肢麻痺グレード4で来院されました。MRI検査で第13胸椎-第1腰椎間椎間板ヘルニア、右側優位な圧迫と診断し即日手術となりました。→<その2>へ続く
トイプードルちゃんが頚部の痛みで来院され、MRI検査を行いました。検査結果から頚部C3-C4やや右側、C4-C5正中に軽度の椎間板ヘルニアを認めました。その後内科治療で痛みもとれて普通の生活が送れています。よかったね。
精巣が陰嚢に到達せず、お腹の中や内股の皮膚の下に停留してしまった状態をこう呼びます。犬で多く認められる疾患ですが、過去にもアップしてありますが、ネコでも年間数件手術します。潜在精巣では腫瘍の発生率が高いことから早期の去勢手術が推奨されます。当院の超音波検査での潜在精巣の発見率は100%ですので、どこにあるかわからず無駄に手術の傷が増えることはありません。ダメージの少ない手術が可能です。今回の子は右側の精巣が皮下に、左側の精巣がお腹の中にありました。小さな傷で無事手術も終了し元気に退院しました。よかったね。
ミックスちゃんが落下して右足を骨折したとの主訴で来院されました。レントゲン画像から悪性腫瘍を疑い断脚手術を行いました。病理組織検査の結果は悪性の「骨肉腫」でした。鼡径リンパ節に上記腫瘍の転移は認められませんでした。マージンは確保されていますが、今後も再発に注意が必要です。
ダックスちゃんが乳腺にできた7ヶ所のシコリを気にされて来院されました。bilateral mastectomyで対応しました。摘出後の病理組織検査の結果は、「左第3-4乳腺部:複合型乳腺腺腫内腺癌」でそれ以外は「乳腺腺腫」でした。無事元気に退院し、その後再発もなく経過は良好です。よかったね。
手術の様子です。喉側から骨を削るベントラルスロット手術を2椎間に行い順調に回復し元気に歩いて退院しました。良かったね。
四肢不全麻痺グレード3のミニピンちゃんが来院されました。MRI検査で第3-4、4-5頸椎間椎間板ヘルニアと診断し手術となりました。→<その2>へ続く
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当院は日本動物高度医療センターと連携をとっており 放射線治療など、より高度な治療を必要とする場合 連携して治療が受けられるようになっています。